千葉県から業務改善、現場改善、生産性向上の支援を行っています。
町工場出身の中小企業診断士G.F.Consulting代表上村です。
今回は私が工場長をしていた会社が行っていた切削加工についてお話していきたいと思います。
この回では旋盤とフライスについて簡単に解説していきたいと思います。
旋盤とは
旋盤は材料を回転させます。
回転した材料に固定された工具を押し当てる事で、狙いの形へと除去していく加工方法になります。
イメージはろくろです!
粘土を回転させて、お皿とかを作るアレです!
ろくろでイメージが出来ると完成品のイメージはつかみやすいかと思います。
そうです出来上がりは丸い形なんです。
これは結構重要な事で、発注する際に四角いのに「旋盤でやって」というと、「わかってねーな」となりますし、
逆に旋盤の特性を分かった上で、「旋盤でやって、そのあとフライスで!」という風に言われると「この人良く知ってるな」となりますし、担当者さんも旋盤指示が入っている事で、フライスのみで仕上げようと思っていたのが、旋盤をやらざるを得なくなります。
少し専門的になってきましたが、切削の跡を見ればどんな加工をしたのか分かってしまいます。
精度測定をしっかりできる会社さんなら、加工方法はそこまで重視しなくても、幾何公差を指示しておけば間違いないでしょう。
ただし、基本的に旋盤とフライスで加工のアプローチが違うので、それぞれの特性を生かした指示を出すと精度を出しやすいです。

旋盤 出所:初歩から学ぶ工作機械
フライスとは
フライスは工具が回転します。
固定された材料に回転工具を押し当てる事で除去を行う加工方法です。
イメージはボール盤で、材料の固定された部分が左右前後に動かせます!
ボール盤は使われたこともあるかたが多いかと思います。図工室にあったりするかも。
ボール盤では材料を手で押さえると思いますが、フライスではそれを台に固定してしまいます。
そうすると穴の位置の調整が出来ないですよね。
そこで、X軸、Y軸という左右と前後に動くようなしくみを台につけてあります。
つまりボール盤の回転部分はそのままで、台の部分が精密に前後左右に動くのです。
これにより、0.1mm以下の移動もが可能となり、精巧な部品を作る事が出来ます。
お気づきでしょうが、丸い形状を作るのは苦手です。
フライスは四角の加工と思っていてください。

フライス盤 出所:初歩から学ぶ工作機械
一番の違い
回転するのが材料なのが旋盤
回転するのが工具なのがフライス
そして
中心に対して対称(依存的)に加工するのが旋盤
中心とは関係なく加工するのがフライス
このような違いがあります。
この違いについては加工してみるとすぐ理解する事が出来るのですが、加工したことがない人がイメージするのはむずかしいかもしれませんね。
こういったイメージを新入社員の皆さんにお伝えするという事は後々の成長に関わってくるので、社員教育は是非とも大事にしてもらいたいと思います。
切削条件を標準化する意味
切削加工では、回転数、送り、切込み、工具突出し、クーラント条件などの小さな違いが品質や加工時間に影響します。経験に頼った条件設定だけでは、作業者ごとのばらつきが出やすくなります。よく使う材質や工具ごとに標準条件を残しておくと、段取り時間の短縮、品質安定、教育時間の削減につながります。
工具交換と測定のタイミングを決める
工具寿命を感覚だけで判断すると、交換が早すぎて工具費が増えたり、遅すぎて不良が出たりします。加工数、加工時間、寸法変化、面粗さ、切削音などの判断材料を決め、交換基準を見える形にしておくことが重要です。測定も同様に、初品、途中、終品の確認タイミングを決めておくと、異常の発見が遅れにくくなります。
加工トラブルを次に残す
びびり、バリ、寸法不良、工具欠けなどが起きたときは、その場の対応だけで終わらせないことが大切です。発生条件、使った工具、加工条件、対応内容、結果を記録しておくと、次回の段取りや条件設定に活かせます。切削加工の改善は、一度の大きな変更よりも、トラブル情報を蓄積して再発を減らす取り組みが効果的です。
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よくある質問
切削加工2で最初に確認すべきことは何ですか?
切削加工2では、目的、材質、加工条件、作業者の使いやすさを確認することが大切です。工具や方法だけを変えても、段取り、保管、交換基準が曖昧だとムダが残ります。現場で実際に困っている場面から整理します。
切削加工2は何から改善すればよいですか?
まず、探す時間、交換頻度、加工不良、手直し、工具管理の乱れを記録します。よく使う工具や消耗品から置き場、数量、選定基準を見直すと効果が出やすくなります。小さな改善を積み上げることが重要です。


