業務改善、現場改善、生産性向上の支援を行っています。
町工場出身の中小企業診断士G.F.Consulting代表上村です。
今回は事例を挙げて生産性向上への取り組みを紹介したいと思います。
前回、当社に合った形で改善チームを立ち上げるところまでをお伝えしました。
今回はその続きを紹介していきたいと思います。
生産性向上事例A社5
前回までの内容で、改善チームを発足させました。
実際に改善に入っていきます。
いきなり投資に入らず、現場での改善を行っていきます。
現場での改善が終わり、投資が必要だと判断した段階で、投資改善案を検討していきます。
私は町工場で現場作業を行っていましたし、個人向けの部品加工HPも運営していましたので、機械についての知識はある程度保有しています。
ただし、当社の事は当社が一番わかっているというのが前提です。
現場の人にヒアリングを行いながら、有効だと思うものをピックアップしていきます。
重要なのは選択肢を用意する事です。
選択肢がないというのは検討が十分でない。
もしくは、決めつけになってしまっているというあまり良い状態ではないと考えます。
もちろん例外はあるでしょうが、出来るだけ多くの視点で物事を見るようにすることが重要です。
費用対効果と判断基準を明確にする
改善案の検討には費用対効果で考える必要があります。
また、原因が複数ある場合、真因に近いものから行う必要もあります。
ただし、予算が限られている事、改善の経験が浅い事を考えると、あまり思い切った投資に踏み込むと失敗に終わる事も考えられます。
成功体験を積んでいく事が重要ですし、失敗も最小限にとどめておきたいのも事実でしょう。
大事なのは、判断基準を明確に設定した上で、決定するというプロセスを全社的に浸透させることでしょう。
何となく決めると、後の評価ができません。
判断基準を明確にすることで、今後の改善力を高める事が出来るのです。