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切削加工2~旋盤とフライス~

現場改善

G.F.Consulting代表 上村正和
職人一筋、木工加工から精密金属加工までを経験。精密金属加工会社では工場長を務める。現在は、中小製造業を対象に現場が活きる経営のサポートを行っている。コンサルティングを中心にのべ100社の支援実績。「日本の製造業をもう一度世界一にしたい!」という想いで支援を続けている。

千葉県から業務改善、現場改善、生産性向上の支援を行っています。

町工場出身の中小企業診断士G.F.Consulting代表上村です。

 

今回は私が工場長をしていた会社が行っていた切削加工についてお話していきたいと思います。 

切削加工1はこちら

 

この回では旋盤とフライスについて簡単に解説していきたいと思います。 

旋盤

旋盤は材料を回転させます。

回転した材料に固定された工具を押し当てる事で、狙いの形へと除去していく加工方法になります。

 

イメージはろくろです!

粘土を回転させて、お皿とかを作るアレです!

 

ろくろでイメージが出来ると完成品のイメージはつかみやすいかと思います。

 

そうです出来上がりは丸い形なんです。

 

これは結構重要な事で、発注する際に四角いのに「旋盤でやって」というと、「わかってねーな」となりますし、

逆に旋盤の特性を分かった上で、「旋盤でやって、そのあとフライスで!」という風に言われると「この人良く知ってるな」となりますし、担当者さんも旋盤指示が入っている事で、フライスのみで仕上げようと思っていたのが、旋盤をやらざるを得なくなります。

 

少し専門的になってきましたが、切削の跡を見ればどんな加工をしたのか分かってしまいます。

精度測定をしっかりできる会社さんなら、加工方法はそこまで重視しなくても、幾何公差を指示しておけば間違いないでしょう。

 

ただし、基本的に旋盤とフライスで加工のアプローチが違うので、それぞれの特性を生かした指示を出すと精度を出しやすいです。

旋盤 出所:初歩から学ぶ工作機械

 

 

フライスとは

フライスは工具が回転します。

固定された材料に回転工具を押し当てる事で除去を行う加工方法です。

 

イメージはボール盤で、材料の固定された部分が左右前後に動かせます!

 

ボール盤は使われたこともあるかたが多いかと思います。図工室にあったりするかも。

 

ボール盤では材料を手で押さえると思いますが、フライスではそれを台に固定してしまいます。

そうすると穴の位置の調整が出来ないですよね。

そこで、X軸、Y軸という左右と前後に動くようなしくみを台につけてあります。

 

つまりボール盤の回転部分はそのままで、台の部分が精密に前後左右に動くのです。

これにより、0.1mm以下の移動もが可能となり、精巧な部品を作る事が出来ます。

 

お気づきでしょうが、丸い形状を作るのは苦手です。

 

フライスは四角の加工と思っていてください。

フライス盤 出所:初歩から学ぶ工作機械

一番の違い

回転するのが材料なのが旋盤

回転するのが工具なのがフライス

 

そして

 

中心に対して対称(依存的)に加工するのが旋盤

中心とは関係なく加工するのがフライス

 

このような違いがあります。

この違いについては加工してみるとすぐ理解する事が出来るのですが、加工したことがない人がイメージするのはむずかしいかもしれませんね。

 

こういったイメージを新入社員の皆さんにお伝えするという事は後々の成長に関わってくるので、社員教育は是非とも大事にしてもらいたいと思います。

 

もちろん社員教育の講習も当社で担当できますよ!

 

今回はこの辺で、それではまた!