只今、ものづくり補助金の申請間近という事で、認定支援機関のとある会社様より、10件程度の案件のチェックを依頼され、請け負っています。

その中で、補助金申請にはどういった注意が必要なのかについて解説したいと思います。

来年度以降、自分で書いていこうと思っている経営者、補助金の獲得率を上げたいコンサルの方に是非読んでもらいたいと思います。

ものづくり補助金とは

「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は、中小企業・小規模事業者等が、認定支援機関と連携して、生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものとされています。

ものづくり補助金の審査員は?

審査員は主に中小企業診断士です。

中小企業診断士試験の2次試験ではロジックというものを求められます。

日本語でいうなら論理的。私の感覚では整合性といった感じですかね。

つまり審査員に認めてもらうためには論理的主張、整合性が重要となってきます。

これは案件一つ30分程度で読んでいく審査員にとってはかなり重要な事です。

審査時のロジカルシンキングについて

ロジカルシンキングを強めていくと、頭の後ろの方が沸騰してきます。

この感覚はロジックに強い方ならご理解頂けると思います。

審査員として文章を読んでいった場合に、ロジカルシンキングが強まっていると考えます。

ロジック思考が強まっているタイミングではロジックが成立しない事に対して、もの凄く不快感を感じます。

この不快感というのは審査に大きな影響を与えると私は考えています。

ロジックのポイント

ロジックの勉強をしていくと、ロジックツリーやMECEといったものが出てきます。

ロジックツリーもMECEによって分けられるので、MECEが上位概念だと考えます。

ここに気を付けないと先輩コンサルたちは「MECE感がない」なんて表現でダメ出ししてきます(笑)

MECEとは

漏れなくダブりなく

これが全てです。

簡単なようで非常に難しい。

区切りの問題はありますが、春夏秋冬、東西南北、男女などなど、非常に上手く切り分けられた日本語も存在しています。

フレームワークを使う

フレームワークというのは、物事を切り分ける時に使うものですね。

SWOTなんてのが有名ですが、強み、弱み、機会、脅威という4象限となっています。

もうお気づきですね。

MECEになっているのです。

フレームワークとはMECEで切り分けられた優秀な公式である。これが私の見解です。

MECEを使って一からもの事を考えるのは非常に大変ですが、公式があればかなり楽になります。

フレームワークを使って考えていきましょう。

補助金申請のフレームワーク

まずSWOTこれは間違いなく使います。

当社の強みを活かして、機会にトライするといったストーリーや、

当社の弱みを克服して、機会にトライするなど、いろいろと展開できます。

この展開したものはクロスSWOTと言われています。

つまりストーリー性はクロスSWOTで導き出せます。

ただ、SWOTが非常に難しいんですね。MECEで一から始めるよりかは楽、でも結局難しい。

これが正直なところです。

ですので、フレームワークの中にフレームワークを設置します。

補助金フレームワーク

上図のようにフレームワーク中にフレームワークを入れて考えていきましょう。

図は一例ですので、他にも使えるものがあると思います。

それぞれ別の切り口となりますので、同時並行するとMECEではなくなってしまいますが、別の切り口で、強み、弱みを出し切った後に、MECEになるようにまとめると多くの情報が集約されると思います。

コンサルティングであれば、外部環境を見てから、内部を見る事が多いです。

しかし、補助金であれば、すでにニーズが補助金を取る事になっていますので、まず内部を見て、整合性を合わせるための外部環境資料を揃えるのが、合理的であると考えます。

強み、弱みが出れば、クロスSWOTというフレームワークに載せて、ストーリーを作っていきますと、グッとしまった申請書になるでしょう。

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GFC 上村正和
GFC 上村正和中小企業診断士・日本生産性本部認定経営コンサルタント・1級販売士

職人一筋、木工加工から精密金属加工までを経験。精密金属加工会社では工場長を務める。現在は、中小製造業を対象に現場が活きる経営のサポートを行っている。コンサルティングを中心にのべ100社の支援実績。「日本の製造業をもう一度世界一にしたい!」という想いで支援を続けている。